サラブリ県、日帰り小旅行!

たまには都会の喧騒を忘れて深く深呼吸したいもの。バンコクから北へ107kmのサラブリに行ってきました!

こんにちは、バンコクナビです。
みなさん、バンコクから離れて郊外に遊びに行ったことはありますか?バンコクはタイの中でも特殊な存在。タイらしさを求めるならば、郊外や田舎に足を延ばしてみるのもオススメです。かく言うナビも、今では都会バンコクに住みついてしまいましたが、数年前まではタイに遊びに来ると、バンコクにほとんど滞在することなく、タイの村々を渡り歩き農作業の手伝いをしたり、水牛を散歩に連れて行ったり、村の子供と走り回ったりと田舎生活大好き人間でした。
そんな時代を思い起こしながら、たまには美味しい空気をお腹一杯吸い込みたーい!と密かにバンコク脱出の機会をうかがっていたところ、ナビカメラマンのラックから「サラブリに行きますか?」とのお誘い。何でも、サラブリ県の観光客誘致の為のPRツアーが開催されるとのこと。おお!これは是非とも行かねば!ということで即決。
ナビとラックのサラブリ道中記お楽しみください。
サラブリ県とは?
サラブリ県はバンコクから北に約107kmの距離にあり、車での所要時間は約1時間半。広さは3576.5平方キロメートルで、人口は約595,870人(2006年度)です。タイ中央部に位置しますが、北部や東北部の文化の影響も多分にうけています。

いざ出発! 13:50

事前にもらったツアー予定は13時出発の20時帰り。そんな手軽に行けるところなのかな~と思っていましたが、そこはタイ、既に出発時間を50分オーバーしています。田舎に行くのだから心を落ち着かせてゆっくり行きましょう。タイ時間モードに切り替えです。とはいえ落ち着かないので先に車に乗ってまーす。
旅の醍醐味は車中にあり!
旅ノートの1ページ目は車中から。巨大ビルが建ち並ぶバンコクを抜けると、そこはもう高いビルなどない広大な緑の土地。ウキウキ気分の車中では、サラブリって何が有名なの??最近気になる男性いないの??などとラックカメラマンを質問攻めにしたり、ウォークマンで好きな音楽を聴きながら、萩原朔太郎の『旅上』の詩を呟いてみたりと、旅っていいなぁと暫し浸ります。

仏陀の足跡!? 15:45

途中の休憩を挟んで16時近くになり、ようやく1ヶ所目に到着。サラブリ県のお寺の中でも有名なお寺の1つ、『ワットプラプッタバート』です。このお寺、外観はバンコクにあるお寺と似たような造りなのですが、中にすごいものがあるんだとか。期待を膨らませ、早速中に入ります。
入り口付近ではお坊さんが参拝客に聖水を振りかけてくれています。ナビも早速ワイ(合掌)をして振りかけてもらいました。
境内は緑豊かで非常に快適!本堂まで少し階段を上がりますが、とても気持ちいいです。本堂前に到着した所で、まずはお参り。横の売店で線香・ロウソク・蓮の花・金箔などのお参りセットをもらい、20Bを賽銭箱へ。心を落ち着かせてお参りします。ロウソクと線香に火を点け、ロウソクはロウソク立てへ、線香とお花を一緒に持ってお祈りです。願いはもちろんバンコクナビの発展!お参りが終わったところで、メインの本堂内へGo!
本堂内に入ると、黄金に輝く台座の下に何やら楕円形の穴が。みなさんその穴を覗き込んだり、金箔を内側に貼ったりしています。ラックさーん!この穴何??と訪ねたところ、仏陀の足跡です!とのお答え。え~!?すごーい!実はこのお寺、仏陀の足跡があることで有名な場所だったんですね。しかし、何と言うか・・・、微妙な・・、コメントに困る大きさです。確かに1m以上あるので人間と比べると格段に大きいのですが、ナビが頭に描く仏陀はワットポーにある涅槃仏のような大きさ。なので仏陀の足跡としてはちょっと小さいかな~という印象を受けました(長さ1.93m、幅0.9m、深さ0.6m)。足跡のサイズから想像するに仏陀の身長は約13mくらいでしょうか。
また、足跡が片足しかないので、もう片方の足跡の行方がどうしても気になってしまうナビ。ラックに聞いても片足だけですとのお答え。ううぅ、ナビは心が汚れているのでしょうか、仏陀が片足でド~ンと立った姿が脳裏に浮かびます。そんな妄想を振り払うように頭を5往復ほど振り、ナビも金箔を足跡の内側に貼り付けます。
ワットプラプッタバート散策はまだ続きます。次に訪れたのが離れのお堂。中に入ると真ん中には赤い絨毯と象の置物。何とこの置物を使って、ズバリ願いが叶うかどうかがわかるんだとか。やり方は簡単、まずは願い事を頭に浮かべます。そして、男性は左手の小指、女性は右手の中指を像の置物の上部についている取っ手に引っ掛け持ち上げるのです。象の置物が持ち上がればその願いが叶い、持ち上がらなければ叶うことは難しいということ。これは、ドキドキ!まずは置物の観察。敵を知り己を知れば百戦危うからずの諺通り、じっくり観察して相手の重量を推測します。無理そうなら、日常生活に支障をきたす願いは止めておこうかなぁと思っていましたが、像もさるもの、じっと鎮座してその奥底を見せようとはしません。暫し悩みましたが、ここは日本男児の誇りにかけて挑戦!!願いは前回同様、バンコクナビの発展!!(あと、給与額の発展もついでに追加・・・)。
ワイ(合掌)をして願いを頭に思い浮かべ、左手の小指を引っ掛け、いざ!!うっ!!
・・・ナビやりました!!上がりました!!感動の一瞬です。自分で自分を褒めてあげたい、そんな心境。
つづいて、ナビカメラマンラックも挑戦。
彼女は何をお願いしているんでしょうか??ワイ(合掌)をして右手の中指を引っ掛け、いざ!!おおー!!ラックも無事持ち上がりました。ナビひと安心です。後から聞いたところによると願い事は、給与額アップとのこと。フフ、ラックお主もナビと同類じゃの~。これで、バンコクナビの発展は間違いないねーなどと話しながら、お寺を後に次の場所へ。

ワット プラ ブッタバートへの行き方
北バスターミナル(モーチットマイ)からロッブリー行きのバスへ乗車(87B)。ワット プラ プッタバート近くで降ろしてもらうように車掌に伝えます。降りたバス停からモトサイ・ソンテウで10B~20B。所要時間約1時間半。

サラブリの美味しい!?文化がいっぱい 16:50

車に30分ほど乗って次に訪れたのが、サラブリの昔ながらの家を模倣して作ったちょっとした博物館。博物館とはいっても、普段は特に展示物がある訳ではなく、タイ様式の文化的な家を鑑賞する場所です。今日はPRツアーということで、特別にサラブリの物産展が開かれていました。入るとウェルカムドリンクということで、緑のバイトゥーイ茶とオレンジのマトゥーム茶をいただきました。どちらもクセの強い独特の味です。
ウェルカムドリンクをいただき、まったりしているとツアー主催の方から、「みなさん!これから服を配りますので着替えてください!」との声がかかりました。え~!?と要領の得ないナビに手渡されたのは昔ながらのタイ衣装。今日はみんなでタイ衣装に身を包んで身も心もサラブリ人になろう!!という主催者の意図のようでした。似合うかなぁと不安にかられつつもお着替えタイム。緑のズボンを穿き、白いシャツを着て、腰には布を巻きつけます。着替え直後のカメラマンラックの一言「・・・似合いすぎ」。いや~そこまで言われるとちょっと照れてしまいますね。ちなみにこの衣装、後で返却するのかなぁと思っていたら何とプレゼントしてくれました!
着替え終わったところでお菓子の試食や物産展の見学をすることに。まずはお楽しみお菓子類から。

■ カリーパップ

サラブリの名物です。鳥・豆・豚などの中から鳥肉をチョイスしました。というか、本来種類はたくさんありますが、本日は鳥のみでした。味はというと、サクサクッとしたパイ生地の食感の次にカレー味が口いっぱいに広がります。結構いけます!日本人の口にも合う一品です。

■ カノムコン

豆を原材料に、砂糖を加えて昔習った地図記号の警察署の形に整えます。ココナッツミルクをたっぷり付けて揚げたら出来上がりです。ほどよい甘さがたまりません!結婚式などによく出されるお菓子だそうです。

■ カウチー

坊や、これも食べてきや!と元気なおばちゃん軍団に呼び止められ、早速試食。カウニャオ(もち米)を楕円形に形を整えてくしを刺します。卵と、豚の油を塗して炭火で焼いたら出来上がり。これは美味しい!焼いたもち米の香りと味を卵と豚油が引き立てています。ただし、重いのでたくさんは食べられなさそうです。

試食の他、サラブリのOTOP(1村1品運動)商品などの物産や、伝統の機織り技術や布などが紹介されていました。
サラブリ県知事登場!!
サラブリの観光地巡りのはずが、うまいもの試食会になりつつあった頃、突如音楽が鳴り始まりました。本日のメインゲスト、シュンポーン・ポンラックサラブリ県知事の登場です。村の音楽隊に先導されて颯爽と現れました。そういえば、テレビで見たことあるかもー!!もちろん、知事もお着替え。タイ服に身を包んだところで記者会見です。今日はメジャーなテレビ局が揃っているということで、インタビューに答える知事も一生懸命。サラブリの良さを細かくアピールしています。知事のインタビューが終わると、今度はこのPRツアーを企画した女社長さんにもインタビュー。さすが、堂々と答えていらっしゃいます。
・・・と、何故かナビの前にテレビカメラが。何とプレスに日本人が紛れているという話しを聞いたサラブリローカルテレビ局がナビをインタビューしたいとの申し出・・・。ちょっとまってー!!心の準備がーと助けを求めてラックを見つめますが、彼女も混乱中でした。こうなってしまっては致し方なし!ということで、サラブリ県はどうですか?日本人はサラブリ好きですか?など簡単な質問に対し、「サラブリは日本人にとってあまり馴染みのない場所ではありますが、自然の美しさ、人の良さに触れればきっと好きになると思います。ナビも微力ではありますが、サラブリを日本人に紹介することで力になれればいいなと思っています」とコメント。暫く心臓の鼓動が体中に響いているようでした。カメラマンラックも心配のあまり写真を撮り忘れてしまいました。ほっ!
ディナー&ダンス
最後はタイのダンス舞踊を鑑賞しながらのカントークディナー。カントークとはチーク材などの木で作られた低い丸テーブルを囲んで、地べたに座って食べる、主にチェンマイなどの北部などの特別行事の際によく見られるスタイル。気になるテーブルに並ぶ食事は、

■トムヤムガイ (鳥のトムヤム)
■ラープムー (豚挽き肉とハーブのサラダ)
■ムートー (豚肉揚げ)
■ナムプリックヌム (唐辛子味噌)
など、どれも美味しそうなものばかり。数人の方と相席をしていただきました。味もとっても満足!!
食事場所の前のステージでは、タイダンスの披露。時にはお客さんも踊りだしちゃうハプニングも!!
気付けば・・・
美味しい食事と美しいタイダンスを堪能していましたがふと時計を見ると21時30分。予定では20時にバンコク解散なんですが、今日はもう時間を気にするのはやめましょう。さて、サラブリ道中いかがだったでしょうか。結局予定変更などもあり観光地は最初のお寺だけだった気がしますが・・・。サラブリには他にも観光地がありますので、是非機会があったら遊びに行ってみてくださいね。

その他の観光地

■ ひまわり畑
サラブリはロッブリ県と並ぶひまわりの産地です。12月頃からのひまわり畑はとっても綺麗。ひまわり畑でお花に埋もれてみる幸せを感じてみては!?
ひまわり畑への行き方
北バスターミナル(モーチットマイ)からサラブリ行きのバスへ乗車(75B)。約2時間後、終点のサラブリで降りて、ムアレック郡行きのバスに乗り換えます。その際、トゥン タンタワンに行きたい旨を伝えましょう。乗り換えてからひまわり畑までは約30分。

 ■ ジェドサオノイ滝
全部で7段ある滝です。子供から大人まで幅広く楽しめます。暑い季節にはやっぱり水遊びですよね。ちなみにタイ人はとっても滝好きです。

ジェドサオノイ滝への行き方
北バスターミナル(モーチットマイ)からサラブリ行きのバスへ乗車(75B)。
約2時間後、終点のサラブリで降りて、ムアレック郡行きのバスに乗り換えます。その際、ナムトック ジェッサオノーイに行きたい旨を伝えましょう。乗り換えてからジェドサオノイ滝までは約1時間半。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-06-21

ページTOPへ▲

その他の記事を見る