パタヤのパワースポット! ワットカオシーチャンの大仏壁画

パタヤビーチ近くのパワースポット、ワットカオシーチャンの大仏壁画。高さ160メートルの山の斜面に金で仏陀が描かれています。

サワディーカップ、バンコクナビです。最近なんとなく運気(特に金運)が悪いような気がするのでパワースポットに行ってパワーをもらってくることにしました。せっかくなのでちょっとしたバカンス気分でバンコク以外のところに。パタヤビーチ近くのワットカオシーチャンです。

ワットカオシーチャンまでの苦難の道のり

エカマイのバスターミナルはBTSエカマイ駅から徒歩1分

エカマイのバスターミナルはBTSエカマイ駅から徒歩1分

ワットカオシーチャンとはタイ国王の在位50年を記念して造られたもので、高さ160mの山の斜面にレーザーで溝を彫り、そこに金を埋め込んで仏陀を描いているそうです。パタヤのスクンビット通りを南下し、161kmの標識のあるあたり、「シルバーレイク・ワインヤード」というワイン畑の少し手前にあるようなのですが、バスなど公共の交通機関でのアクセス方法はわからず。まあ、とりあえずパタヤまで行けばなんとかなるかな……。

エカマイのバスターミナルからパタヤまでは130バーツです。約2時間半でパタヤのバスターミナルに到着。さてと、これからどうすればいいのか。カオシーチャンまでの公共バスなんて出ていないし。バイクタクシーで行くしかないのかな。
「バイクタクシーでカオシーチャンまでいくら?」
「400バーツだ」
げっ、高い!
「もうちょっと安くならない? 200バーツとか」
「無理だな。他をあたってくんな」
「わかったよ。じゃあ400バーツで」
いきなりの痛い出費……。まあ、いいや。これも金運アップのための投資と考えよう。

バイクタクシーで向かってる途中でポツポツと雨が降り始めてきました。雨粒が頬にビシビシ当たってけっこう痛い。
「ほら、あそこだ」
運転手が片手でハンドルを握りながらもう片方の手で指差した先にあるのは切り立った小高い山。遠く離れていてもその斜面に仏陀が大きく描かれているのがわかります。

雨のそぼ降る中、大仏壁画を参拝

ようやく到着したはいいものの雨は本降りになってきてしまいました。仕方ないので大仏壁画の近くにある食堂でカオパットを食べながら雨宿り。しかし、雨はいつまで経っても止む気配を見せず。このままでは日が暮れてしまうと思い、小降りになってきたところで食堂を出て突撃することにしました。

大仏壁画の目の前に広がる緑の芝生は、シトシトと雨の降る中、たくさんの観光客で賑わっています。聞こえてくるのは中国語と韓国語。駐車場にはバスが何台も止められています。みんな団体旅行で来ているようですね。ナビのように個人で来ている人はあまりいないのかな。

芝生をしばらく進んでいくと「いちばんのビューポイント」と書かれた看板がありました。そこからは大仏壁画く真正面に捉えることができ、途中で遮るものもありません。たしかにいい感じです。写真を1枚パチリ。

このビューポイントの近くに望遠鏡が設置されていたので覗いてみることにしました。「5バーツ硬貨を投入してね」と書かれていたので5バーツ硬貨を1枚投入。そして接眼レンズを覗いてみたのですが、真っ暗でなにも見えず。なにこれ、どういうこと? 目で見るのではなく心で見ろということなのかな、仏教なだけに。そんなわけあるか! しかし、返却レバーを押してもお金は戻ってこず。うお―――、ナビの5バーツを返せ! ……なんてね。ナビはたかが5バーツくらいのお金でガタガタ言わないのです。だって、もうすぐ大幅に金運がアップするのですから。

大仏壁画のすぐ目の前には礼拝堂が設けられていました。ナビも他の人たちに交じって両手を合わせてお祈り。月収が30万バーツくらいになりますように。あ、なんだか体中にパワーがみなぎってきた……ような気がする。きっとナビの願いが天に通じたのでしょう。これにてナビの今回のミッションは終了です。

帰りはおばちゃんのバイクとソンテウで

さて、帰りはいったいどうしたらいいものか。ここまでは行きの公共バスもなければ帰りの公共バスも当然ないのです。さらにバイクタクシーなども走っておらず。中国人や韓国人の団体のツアーバスにいっしょに乗せてもらえないかな……なんて考えながら駐車場のあたりをうろうろしていると、象乗り場を見つけました。

この象乗り場、韓国人の御用達になっているのか看板などの文字はすべて韓国語。まわりから聞こえてくるのもすべて韓国語です。一応タイ人スタッフに料金を訊いてみることにしました。安かったらせっかくだからちょっと乗ってみてもいいかも。
「象乗りの料金は?」
「ツアー客?」
「いえ、個人で」
「じゃあ、10分300バーツ」
高い! 却下! いや、さっき金運を上げてきたばかりなのにこういうところでお金をケチッてはいけないのかな……。

象乗りはともかく早くパタヤビーチのほうまで戻らなくては。土産屋が並んでいたのでそのうちの1軒のおばちゃんに訊いてみることに。
「パタヤビーチのほうまで戻りたいんだけど、どうすればいい?」
「ひとりで来たの? このあたりはバイクタクシーもソンテウ(乗り合いバス)も走ってないからね。今ちょうど店を閉めるところだからソンテウ乗り場まで乗せていってあげるよ」
「ありがとう!」
というわけで、おばちゃんにバイクで乗せていってもらえることになりました。いろいろ大変だったけど最後に現地の人の人情に触れられた旅。これもワットカオシーチャンというパワースポットでパワーをもらったおかげかな。……しかし、ソンテウ乗り場に着いたところでおばちゃんはナビにこう言ってきたのでした。
「じゃあ、100バーツね」
あ、あれ……? お金をとるのか。ま、まあ、当然ですよね。えへへへへ。気を取り直してソンテウの運転手にパタヤビーチまでの料金を訊くと「400バーツ」。
「だから高いって!」
「なにを言ってんだ。こっちはあんたひとりを乗せて走るんだからそれくらいもらわないと割に合わないさ」
「わかったよ」
なんだかなあ……。

パタヤビーチからはバンコク行きのバンが何本も出ています。せっかくパタヤまで来たのだからと、ナビはバンコクに戻る前に、お金に余裕もないのにウォーキングストリートのバービアでパーッとお酒を飲んで1000バーツ以上も散財しました。いや、大丈夫です。これからナビのところにはバンバンお金が入ってくるはずですから。たぶん……。


いかがでしたか? ワットカオシーチャンまではアクセスがちょっと悪いですが、パタヤビーチやシルバーレイク・ワインヤードまで車などで遊びに来てそのついでに立ち寄るのにはおすすめ。日本人はあまり訪れることのないかなり穴場のパワースポットです。以上、バンコクナビでした。






上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-10-29

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