お寺の楽しい巡り方 ワットポー&ワットアルン編

タイに来てここへ行かない人はいない?バンコク2大有名寺院での「楽しみ方」紹介します。お寺巡りって、こーんなに楽しい!

こんにちは、のぞみです。タイといえば仏教の国。折角タイに来たからには一つくらいお寺に行かないと…。仏教に特に興味が無くても、どこかにそんな気持ちありませんか? 仏教に興味が無くても、「占い、マッサージ、三島由紀夫の名作の絶景の舞台」そんな場所なら興味が湧いてくるというものです。今回はその2つのお寺をディープに取材してきました。ナビ、どこの旅行雑誌にも負けずにお伝えします!
バスに乗り、始めにWat Poへ。
実は、初めてのワット・ポー。このお寺については、大きな寝釈迦があること・マッサージで有名なお寺であること、くらいの知識しかありません。帰ったらガイドブックで調べてみよう…。バスで行ったのですが、トゥクトゥクで行く人は注意が必要! タイ初めての観光客と思って、高い金額を要求されるという噂を聞いた事があります。私はワット・ポーの近くで「今日はお寺は休みだよ」とドライバーに言われました。気をつけて~! 道に迷ってもトゥクトゥクには道を聞かない方がいいです!
お寺をぐるりと散策

幼稚園のような建物があり、5歳くらいの女の子が白人さんに
「Hello,good morning,good afternoon!」
と話しかけていました。大きい子は小学生くらいの子も居たようです。
もう少し先へ進むと、日本の「仁王象」に似た像があります。中国風の石像ですね。 全ての門の両脇に対になった石像が置いてあることに気がつきました。トイレへの道の途中にある石像はヨーロピアンスタイル。この人はマホボロさんと言って、アジアに初めて来た人だそうです。。
参拝料20Bを払って、寝釈迦の安置されている本堂へ。ここではレシートをくれるのですが、それを寝釈迦の入り口でもう一度見せるので、なくさないようにー! ガイドサービスあり。日本語を話せるガイドは2人だそうです。
お土産やさんで、思わぬ発見! お寺で占い!?
お土産やさんの隅で、何やら人だかりのできている机があります。外国人が真剣にメモを取りながら話を聞いている、という休憩スペースに似つかわしくない風景。お坊さんのプライベート説法かと最初は思ったのですが、どうやら違う様子…。話をしている人の手元には円盤のようなもの、あ!占いだぁ!! ワット・ポーで占いができるなんて知らなかった! 
傍へ寄って見ていると、怪しげなおじさんに話しかけられました。「英語はできる?日本語の通訳もいるよ。」 何!? 日本語の通訳?それは興味深い! 早速ボスに電話して交渉。「600バーツで占いができて、日本語の通訳もあるらしいんですが、どうですか?やっていいですか!?」 「おお! やれやれ、やって来い!」と話の早いボス。やった!
コーラを飲みながら待つこと5分。私の番がやってきました。占いをしてくれるのは有名な先生、通訳をしてくれるのは占い勉強中のChatriさんです。 
占う項目は3つ。先生はタイ語しか離せないので、先生が読み取ったものをChatriさんが通訳してくれます。さて、Chatriさんの日本語通訳はいかなるものか!? 興味津々と挑んだ私ですが…参考までに、彼の言葉をそのままご覧下さい。 

1. 生年月日から
・土曜日生まれですね。考えすぎです。“せんざい”です。勉強、好きですね?
・ とり。頑張りやです。
・ あなたの運命は、たくさん経験。29歳、安定。書く、話す、とてもいいです。29歳からは仕事、social(社会)。Newspaper、columnist(新聞、コラムニスト)、いいです。晩年、安定します。
「せんざい」って、潜在?洗剤?と聞くと、「mmm…sencitive(センシティブ)」。他は大体わかりましたが…。ぺらぺら、とは言えないですね…。でも、聞き取りの方はハイレベル。いくつか質問したのですが、特に気を使ってゆっくり話さなくても、理解してくれました。英語の方が話しやすいようなので、「説明できないところは英語混ぜて話してみてください。」とお願いしました。 

2. 手相から
・ 性格、日本人違います。
You think, talk direct, not so good。You have to think before talk.。
・ 旅、男性気をつけて。Easy come, easy go。
・ あなたはindependent。Self confidence。
・ Sxx…いいですね、ふふふ。
ちょっと待ったぁ!
聞き捨てならぬことを聞きましたよ?
「HA!? Sxx is good for me? or Sxx is good for my boy friend?」 声を大にして聞く私。Chatriさんは驚いて「シーッ」というしぐさをし、「声大きい!」と私をたしなめ、小さな声で「Good for xxxx」。爆笑する私と苦笑いの占いの先生。あ、これが「思ったことをすぐ口にするな」ってことね。納得、非常に当っています。

3. タロットから
シャッフルしたカードから10枚を選び、その絵を見て占ってゆきます。仕事・恋愛・結婚・金銭・健康・性格などのカテゴリーで読んでくれました。その結果は上記の2つと大体同じ! 私のキーワードは「外国がラッキー」「29歳から恋愛・仕事が安定する」「自力で何とかできる」「男に運がない」の4項目みたい。「恋愛」カテゴリーで引いたカードは「Devil」ですよ! とほほ~っ。
まぁ、こんな感じでした。この程度の英語は大体の日本人が理解できると思うので、なかなか良かったのではないかと思います。専門的な用語は英語だと分かりにくいですが、きちんとした日本語を勉強されています。  占いは、正直な話、恥ずかしながら90%くらい当っているのではないかと…。
特別に、Chatriさんの専門である占星術からも占ってくれました。西暦を、タイで使っている仏暦に直して占う、タイらしい占い! 知ってます?タイ人のオフィシャルなIDカードの生年月日は、仏暦で記載されているんですよ。その仏暦を使って生年月日と今日の日にちをノートに書き込んで数字を導き出し、その数字から占うというものでした。内容は前述のものと少し違い、ラッキーカラーや好相性の男性像を教えてくれました。 今回は殆ど英語で説明してくれたのですが、日本語で一つ言われた言葉は「浮気物!」 そんな日本語を知っているとは…。それにしてもなんて情けない恋愛結果。
寝釈迦とご対面! 大きい…というより、長――――い
靴を脱いでお堂に入ると、すぐ寝釈迦のお顔が! 大きいだけあって、窮屈そうです。体長は46m、高さは15m。体長46mとは言っても、想像できませんよねぇ。というわけで、頭から足の裏まで何歩あるか数えてみると、私の足で76歩でした! でもこの寝釈迦の足でなら5歩くらいなのかなぁ。 途中、お寺のグッズを買っている人や、熱心にお参りする人を見ました。意外に若い人もたくさん。
ご利益がある? 足の裏
この寝釈迦のハイライトはこの足の裏の螺鈿細工(らでんざいく)というつくり。真珠貝の貝殻で下地を作り、草や水牛の角などで黒い粘性のものを塗布し、軽石で磨いたものをそう呼びます。ちなみにこの絵は“モンコンローイペーッ”と呼ばれています。高貴な人の足の裏には真ん中にこのような「法輪」があり、その法輪のまわりには王様が使う扇子や冠、ヒンドゥー教の神話に出てくる山・川・動物が描かれています。要するに縁起のいい絵を並べたものってわけです。
百八のコイン入れ
背中の方には百八つのお椀があって、20Bで買う小さなコインを、チャリーン、チャリーン♪ と一枚ずつおわんに入れていきます。この108つはそう、煩悩の数です。日本で108と言うと、除夜の鐘の音。どちらも人間に108つある煩悩を消滅(宗派によってはコントロール)するためのお祈りです。
サンカチャーイ=ハッピーブッダ!?
寝釈迦のお堂を出て周辺を歩いていると、かわいい像を発見。これは女性に話しかけられないように自らを醜く太らせた苦悩の僧侶、サンカチャーイの像です。とてもポピュラーな像なのですが、ここのサンカチャーイは一味違う! 口にお金を入れるんです。お金を入れる前に願い事を唱える、と近くにいたおじさんが教えてくれました。タイの仏教のお祈りは、お願い事をするのではなく全てに感謝するためにある…と聞いた事があるんですが…個人の考え方なのでしょうか、外国人向けの分かりやすいお祈り方なのでしょうか? まぁいいか、サンカチャーイ、偉いよアナタ! ちゃりーーん♪
ワット・ポーは誰もが知る、タイ式マッサージの総本山。タイ式マッサージを生み出し、世に広めたのは紛れも無くこのお寺なのです! そうなれば、ここでマッサージを受けずに帰るわけにはゆきません。人だかりの出来ている受付にしり込みしながら…いざ、出陣!
14時10分、「40分待ちです」と言われてしまいました。これから40分も待つのは嫌だなぁ、と思い、Wat Arun へ行ってからまた戻ってくることに。6時にクローズということなので、充分間に合うはず。…そして戻って来たのが16時20分。受付は…まだ人だかりが。今度は「一時間待ちです」。もう、待つしかありませんね~ッ。

渡された番号を呼ばれたのは17時15分。本当に1時間近く待ちました。それにしてもスゴイ人気なんですね。失礼ですが、エアコンもなく、スペースが広いわけでもなく、シーツを交換希望の人は別途20バーツ払うシステム、しかも料金は300Bと、見たこともないくらい高いんですよ。バンコクの平均価格は180B~220Bだから、この人気には正直驚きました。知名度と、実力が成すものなのでしょうか?
拝見! 総本山の腕前
ベッドまで案内され、マッサージが始まります。4ヶ月前、バンコクでマッサージの30時間講習を受けたことがある私、しっかりと総本山の腕前を見せていただきます!  …あら…これが…うん…なかなか…痛いけど、痛くない…痛い、けど気持ちいい…。そんな葛藤を引き起こさせるパワーバランスにいつのまにやらとりこ…。時間が経つにつれて気付いたのですが、全身を使ってマッサージをするマッサージ師さんの身体がとっても柔らかいので、身体に触る部分ぜんたいを私の身体にピッタリとフィットさせて押してくれるんです。リズム良く、ぎゅー、ぎゅーっとツボまで力が伝わってくるこの感覚、これはすばらしい! 300B、価値があります!

ぴったり一時間後、マッサージ終了。パックのお茶がサービスされました。外へ出ると外は既に真っ暗。ワット・アルンを見ようと思っていたのに、今日は見ることができませんでした。でも、ライトアップされたワット・ポーもなかなかの雰囲気。大満足で来た道をもどり、バス停へと向かうのでした。
Wat Arun
順番が前後してしまいますが、マッサージの前に訪れたワット・アルン。紹介するまでもないほどに有名なお寺ですが、バンコクの全てを紹介してゆく心構えのバンコクナビとしては、ここは外せません。 歴史と見所を踏まえて歩いてゆきましょう。
「ワット・アルン」は、王宮の「ワット・プラケオ」、「大寝姿仏」がある「ワット・ポー」がある所から、チャオプラヤー川を挟んだ「トンブリー地区」にあります。2Bを払って渡し船に乗り、対岸へ。私は船に一番乗り。空いていて気持ちいい~ッ! と思ったけど、あれ、おかしいな。10分経っても出発しません…と同時に気が付きました。満員になってから出発するんです。 待つこと20分、やっと船が出発。
バンコクの中心を縦断するように流れるチャオプラヤー川。バンコクが「水の都」とも呼ばれる由縁です。船に乗ること約3分弱? 対岸に到着しました。早いなぁ! ちなみに、チャオプラヤー川の上から見るワット・アルンが美しいと言われているんですよ。チャオプラヤー川からの眺めなら、渡し舟よりもスピードボートがお勧め。川に運ばれて着々とワット・アルンに向かってゆく情景にはなかなか感激します。
対岸に着いたらすぐ左手にワット・アルンの入り口が。そこでまず初めに目に入るのは、日本の観光地でもお馴染みの「なりきり看板」。等身大の絵に顔を出す所が丸くくりぬいてあって、写真をとるつもりがなくてもつい顔を出したくなってしまうアレです。ここにはタイ民族衣装バージョンが置いてあるのですが、これには注意! そこで記念写真を撮ると隠れていた人が出てきてお金を要求されます。本当に写真を撮りたかったら問題はないけれど、ちょっと出来心で顔を出しただけでお金を取られるのは悔しいですよね!
10Bコインの写真はこのお寺です。
合言葉は「三島由紀夫の小説にもなったこのお寺」

対岸に着いたらすぐ左手にワット・アルンの入り口が。そこでまず初めに目に入るのは、日本の観光地でもお馴染みの「なりきり看板」。等身大の絵に顔を出す所が丸くくりぬいてあって、写真をとるつもりがなくてもつい顔を出したくなってしまうアレです。ここにはタイ民族衣装バージョンが置いてあるのですが、これには注意! そこで記念写真を撮ると隠れていた人が出てきてお金を要求されます。本当に写真を撮りたかったら問題はないけれど、ちょっと出来心で顔を出しただけでお金を取られるのは悔しいですよね!
アユタヤー王朝の後、バンコクは、ビルマからの侵略を守った王「タークシン」の名づけた「ワットチェーン」から二回、国王と寺の名前が変わり、現在の名前となりました。仏塔の頭部の形状はリンガ(男性器のシンボル)で、これはバラモン教(ヒンズー教の前身)のシバ神の象徴の形なのだそうです。タイの有名寺院がバラモン教とは、知りませんでした。ちなみにこのお寺を篤く信仰しているのは中国系タイ人が多いとか。
みてみて、かわいい! お皿を利用して花をづくり、、お寺の装飾にしているんです。これは中国製の陶磁器だそうですが、どういう意味があるのか、何の為なのかはわかりませんでした。でも、とにかくキュート! 由緒正しいお寺の装飾が「お皿」で出来ているなんて…♪ ガラスのような鏡のような素材でできている装飾は、朝日に照らされるとキラキラ輝きます。夕日を背にしたシルエットも大変美しく、日没後は時期によってライトアップされることも。 朝昼夜、いろんな表情が楽しめる絶景のお寺です。 ライトアップされる時期は、観光協会などで教えてもらえますよ。

バンコク二大観光スポットのワット・ポーとワット・アルン、じっくり一日かけて楽しむことができました! これでタイダンスショーを見に行けば、バンコクでの一日は完璧ですね!  男に運が無い、と断言された私、仕事と旅行には運があるみたいなので、これからもバンコクの楽しい場所をたくさん紹介していきます! まったねー!

基本情報

《ワット・ポー》
毎日8:30~17:00
料金 20B
マッサージ8:00~18:00
近くを通るバスは1,2,3,6,9,12,25,32,44,47,48,53,508,512.。ワット。プラケオからは徒歩10分。

《ワット・アルン》
毎日8:30~17:00
料金 20B
スピードボートを利用する場合は、NO8のター・ティアン船着場で降りて、渡し舟に乗り換えます。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-02-27

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