2007年ソンクラーンレポート

2007年タイ正月ソンクラーン(水かけ祭り)の熱狂を、冷めないうちにお届け!

サワッディーカー!
いやいや、今日のあいさつは、「サワッディーカー(こんにちは)」ではなく、「サワッディーピーマイカー(明けましておめでとうございます)」!
「4月も半ばになって何言ってるの?」と思ったあなた、ナビは正気です!
というのも、4月の13日から15日はタイ暦のお正月。別名水掛け祭りと呼ばれるように無礼講で水を掛け合ってお祝いする慣わしがあり、それはそれは盛り上がるのです。
そんな2007年ソンクラーン祭りの模様をナビがお伝えします!

●~◎~○~ ソンクラーン必須アイテム ~○~◎~●

水鉄砲
水かけに使われる主要アイテム、水鉄砲。手のひらサイズのものからどデカいものまで色々あります。
街中に水鉄砲が出回り始めると、「あぁもうすぐソンクラーンだなぁ」と感じます。

アロハシャツ
ソンクラーンには、派手な色のアロハシャツを着るのがお約束。
何せ一年で一番暑いこの時期、太陽の下では赤や黄色のはっきりとした色が映えます。

香水と粉
ビンに入った黄色い液体は、水に混ぜる香水。ばしゃっと水をかけられてもふんわりいい香りがすれば怒る気も失せる!?
白い固形のものは、水で練ってあいさつ代わりに顔に塗ります。

●~◎~○~ 街の様子 ~○~◎~●

ソンクラーンには、バンコクに出稼ぎに来ている地方出身者が帰省するため、一時的に人口がぐっと減り、車の数もそれに比例します。
バンコク名物の渋滞道路も、ソンクラーン期間中はがらがら。大渋滞スポット・セントラルワールドプラザ前の道路がこんなに空いているなんて、1年でこの時期だけです。

ホテルや地下鉄の駅など公共の場では、あちこちで水掛け用の仏像がセッティングされます。付随のちいさな桶で仏像の肩口に水を流して願い事を唱えましょう。
ソンクラーン中はさまざまなイベントが催されます。
たとえば、お囃子とともに通り過ぎる獅子舞のにぎやかなパレード。

●~◎~○~ いざ水掛け! ~○~◎~●

ソンクラーン当日、気合の入った車派は、トラックに水を満タンにしたバケツやドラム缶を積んで出陣!
道路で待機しているグループはホースや水鉄砲などで応戦。バイクが通るたびに水をかけるので、ただでさえ濡れた道路で危ない!
実際交通事故がいちばん多いのがソンクラーン期間中なのです。
派手な水かけの面ばかりが取り上げられがちですが、本来は仏教行事であるソンクラーン。お寺に出かけたりお坊さんを家に招いたりして喜捨し、功徳を積む人もたくさんいます。

●~◎~○~ 王宮広場 ~○~◎~●

王宮前広場でもイベントが開催されました。
オープニングセレモニーには、新タイ首相のスラユット氏が登場。真剣な面持ちで祈るは、タイのますますの発展でしょうか?
王宮広場では、「北部」「中部」「東北部」「南部」と、タイの4つの地方ごとに異なったスタイルの仏像が用意されました。
王宮広場では、「北部」「中部」「東北部」「南部」と、タイの4つの地方ごとに異なったスタイルの仏像が用意されました。

王宮広場では、「北部」「中部」「東北部」「南部」と、タイの4つの地方ごとに異なったスタイルの仏像が用意されました。


【北部】 - 北部はドイステープ寺院のものを模したチェディ(仏塔)があるのが特徴です。
北部の郷土料理や北部少数民族の衣装なども売られています。
会場内で通用するのは昔のお金。
金が20バーツ、銀が10バーツに相当します。

【中部】 - バンコクを筆頭とした中部スタイルの水かけコーナーには鳥居がありました。華僑の多い地域だからでしょうか。
中部の料理です。“カオチェー”という、氷水にひたしたごはんの季節料理もありました。

【東北部】 - イサーンと呼ばれる東北地方の水かけスペースには、
流しそうめんのような長い筒が登場。仏像の顔も特徴的でユーモラスです。
パパイヤサラダ・ソムタムなどのお馴染みのイサーン料理です。

パパイヤサラダ・ソムタムなどのお馴染みのイサーン料理です。

アリの卵を使った和え物!

アリの卵を使った和え物!


【南部】
南部の名物、高いところから冷ましながら注ぐ甘~いミルクティーや薄焼きパンケーキのロティなど。
カラフルに色づけした人形を使った、「ナンタルン」と呼ばれる影絵芝居。

【クライマックス】 - ステージでは民族衣装を着たタイの善男善女によるダンス。

続いて、ソンクラーンの由来や歴史についての劇が行われました。“ソンクラーン”はサンスクリット語起源の言葉。太陽が次の黄道帯に移行することを意味しています。水掛けをするのは、耕作時に雨に恵まれ、稲がよく育つように、との願いを込めてのこと。

●~◎~○~ ルンピニナイトバザール ~○~◎~●

ルンピニバイトバザールには象が登場。水をかけるスペースもちいさいながら用意されていました。
タイには、「コンサーイカオワット」ということわざがあります。
これは、寺から持ち帰ったものは、たとえ履物の裏についた砂であっても、もとに返さなければならないというもの。

■ 即席遊園地
観覧車やお化け屋敷などの簡易遊園地が登場しました。ぎしぎし揺れる観覧車が、お化け屋敷以上に怖かったりして。
的にボールが命中すると美女が水の中にどぼん!という古典的なゲーム。
筒状のサーキットを、バイクや車が縁ぎりぎりを通過するという出し物。のぞきこんでいる方は、一歩間違えば首がとぶ!とひやひや。


■ 食べ物
ここでも、趣向を凝らした昔ながらのお菓子や食べ物が売られていました。

■ ダンス
名門タマサート大学の学生がステージでダンスを披露!
いかつい男子の女装もソンクラ−ンの名物のひとつです。

●~◎~○~ キングパワーコンプレックス ~○~◎~●

キングパワーコンプレックス免税店では、天井から夏の風物詩凧がぶら下がっていました。
2007年ソンクラーンレポート 入り口はこの人だかり。なぜかというと?

入り口はこの人だかり。なぜかというと?

韓国から招かれたキムジョンフンがさわやかな笑顔で登場です。腕には、王様への敬意を示す黄色いリストバンドをしています。

●~◎~○~ 祭りのあと ~○~◎~●

祭りの熱狂が明け、道路は溶け出した白い粉で覆われています。電話ボックスも真っ白。清掃車で念入りにお掃除です。

いかがでしたか?
こんな風にしてタイは今年もまた新たな年を迎えました。
みなさんにとって良い1年でありますように☆以上バンコクナビがお送りしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-04-18

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