さっちんの行き当りばったり旅行記　後編

さっちんの行きあたりばったり旅行記の後編です。

■ ４日目

カービングの魅力の虜
ずっと体験したかった、カービングスクールへ行く事に。
９時半のコースを予約しています。朝早起きして７時半にはホテルを出ました。朝の通勤ラッシュ。ＢＴＳは日本と変わらない位の満員電車でギュウギュウ詰めでした。今回のバンコク旅行では、ＢＴＳはいつも混雑していました。

ナナ駅から近いという情報だけ頭に入っていて、地図をﾌﾟﾘﾝﾄしてこなかった為、駅を降りてから行き方がさっぱりわからず、一度駅で電話をかけました。朝早いからか誰も出ません。付近を散策がてら歩く事に、朝早いので、通勤の方達が、屋台で朝食を買う姿がチラホラ、ガイヤーン屋台など、結構ヘビーそうな屋台も。昼食にテイクアウトするのでしょうか？ドリアン屋台もあります。

生徒さんが9時すぎると、どんどん教室に入ってきます。時間なので、私もカービングの部屋へ。各席に、石鹸、スイカ、メロン、野菜が用意されています。10人くらい生徒さんが座っていらっしゃいました。初心者は見た感じ私一人でした。最初に何か教えてくれるのかと思ったら、各自、急に始まりました。先生は4人机の前を歩いて、見まわってくれます。
まず、ここまでやってとお手本を見せてもらい、そこまでやる。また次の段階へ。と、だんだん綺麗な形になり、一個でき、また一個でき。所要時間１時間半から２時間。
ジャーン！どうですか！なかなかでしょ？（帰国後早速かぼちゃで葉っぱを作ってみました。上手に出来ました）他にも、粘度細工、タイ料理、タイ語などが学べます。

名刺作り
BTSでサイアムから伊勢丹へ。サイアムスクエアの写真屋さんで出来上がった写真をもらって伊勢丹まで歩きました。途中サイアムパラゴンの中も少しだけ見学。時間がなかったので、ゆっくり見られませんでしたが、大変綺麗。学校からのバスでしょうか、子供達が、水族館へぞろぞろと入っていきます。

昼食食べてなかったので、屋台で何の肉かわからないですが、串焼き食べました。アローイ！おばさんがソムタムも作ってたんだけど、歩きながら食べられないな・・・と思い、断念。

伊勢丹に来た理由。それは、名刺が作りたかったのです！このあたり、まだ工事中でした。

伊勢丹の３Fのステーショナリー売り場の一角に名刺を作ってくれるお店があります。カタログもたくさんあり、どんなデザインでも作れます。ありすぎて迷います。名前だけタイ語にしてもらい。あとはローマ字でお願いすることに。好きな台紙を選び、私は３５０B。受付の方は日本語は話せませんでしたが、親切で、座ってゆっくり選ぶことが出来ました。

受付のお兄さんが出来上がりまで４０分かかるというので、コーセービューティーセンターへ行くことにしました。フェイシャルアクティブコースをお願いしました。前回の方が技術的には上手だったと思います。でも後半は気持ちよくって寝てしまいました。終わったあとのお肌はプルプル～。お化粧をしてもらい終了。名刺を取りに行って、伊勢丹の向かいにあるビッグCへ。

ホテルを満喫
タクシーでホテルに帰って、ドアマンに、出来上がったばかりの写真とカービングの作品を見せて、コミュニケーション。何やら掃除の方や、カフェの女性など集まってきて、タイ語で、ホニャララホニャララ。スワイだけ理解できました。みんな優しいです。
今晩、またおじさん達と、夕食の約束をしていました。
せっかく水着を持ってきていて、プールも有る。泳ぐのが大好きな私。食事の待ち合わせ時間まで30分あるのでちょっとだけ泳ぐことに。せっかくコーセーでお化粧してもらったけど、ま、いいや！プールには3人の日本人のおじさんが泳いでいました。私は水中眼鏡も装着し、足からドボーン！すると、足がつかない。えっ？なんと、４メートルほどの深さがありました。泳ぎが得意な私でもおぼれそうになりました。良く見ると、飛び込み台がありました。
でも、あちらでたわむれている、日本人のおじさん、余裕で足ついてるよ！どうやら傾斜が付いたプール。日本人のおじさん達に笑われ、「深いの知っていると思ってたよ！勢い良くすごいなと思って見てたんだよー。」と言われました。急に水面からいなくなり、びっくりしたようです。私もびっくりだよ～・・・。太陽の熱で、まるで温水プールみたい！きもちい～。
少しだけ水とたわむれ、出かける準備。すると、なんだか右手が赤くヒリヒリします。なんだ、なんだ！
多分、カービングで、赤唐辛子を使用していたので、カプサイシンの作用により、痛くなったんだと思います。皆さんも、カービングの時は、お気をつけ下さい。

ソンブーンを出て、何だか、かゆいな～と腕を見るとなんと発疹が！良く見ると、両腕、全体、モモとふくらはぎの内側、首に。気持ち悪いやら痒いやら、ちょっと怖くなり、おじさんにオロナインをお借りして、塗りました。原田のおじさん達、みんなとっても優しかったです。とても楽しい思い出が出来ました。ありがとうございました！

■ 5日目

お医者さんのお世話に・・・。
翌朝、ブツブツ。痒いです。まったく引かず増えています。不安なので、保険会社に相談する事に。保険会社に海外から電話するのは初めてです。ちゃんと日本の方が出て、素早く対応。あー入っていて良かった。すぐ、病院へ行って下さいとの事。外に出ると、暑さで余計症状がひどくなりそうなので、往診に来てほしいというと、病院に電話して聞いてみます。といってくれました。電話を切って１０分後、すぐに先生が向かいますとの連絡。良かった～。

先生がくるまで、ブツブツの原因を探っていました。「あせも」「屋台の氷」「ホテルの水道水での歯磨き」「マンゴーの食べ過ぎでアレルギー」「ソンブーンの生牡蠣」でしょうか？先生が到着です。二人でした。1人は先生っぽいですが、1人はちょっと違う感じ。助手さんでしょうか。ぱっと見て、「ア・レルギーで～す」と高嶋忠雄のような声で先生。簡単な日本語はお話できるようで、安心です。お薬をすぐ飲まされ、塗り薬と、飲み薬を出し、いつ飲むかの説明をして、「お・だいじに～」と言って、帰られました。海外のお薬ってなんだか飲む気がしません。結局飲みませんでした。でもまあ、大した事ないようで、一安心。

詐欺師！？
なーんて考えながら、パンにパクついていると、後ろから女性に声を掛けられました。
背が高いね～。日本でもよく見知らぬ人に身長のことで声を掛けられます。笑顔で答えると、日本人ですか？私の旦那さん日本人です。ＮＴＴに勤めています。観光ですか？と気さくに話しかけてきてくれるので、笑顔で答えていると、お茶でも飲みましょうよ。ということになり、近くの喫茶店に行くことに。
彼女は週末チャットチャックで働いていて、旦那さんは日本人。妹も日本によく旅行に行くとか。タイは何回目？とか、滞在期間は？など色々お話して、メールアドレスと電話番号を交換しました。今から、家に食事においで、ご馳走を作るから！と言われたのですが、買い物あるし、どうしようか・・と悩んでいると、「6月に妹が大阪に行くので、案内してほしい。これっきりじゃ、寂しいわあ・・・」と言い出したので、なーんとなく怖くなってきました。もしや、これは噂にきくあれでは？？と危険バロメーターが急上昇！！なにやら妹に携帯で、電話しはじめました。日本語の上手な妹さんがでて、挨拶。「おいでよー。」と言われ、やっぱり怖くなり、マッサージの予約があるからと、断りました。おばさんに電話を変わり「ごめんなさい」というと、何やら、急に顔つきが変わって、妹らしき人物とタイ語で、ホニャララホニャララ。すぐに電話を切って、じゃあ、いきましょうか。「え？」さっきの、愛想の良いおばさんは、どこへやら…飲食代のお金を払おうとしないので、自分の分だけ渡して喫茶店の外へ。あ・や・し・い～！おばさんとは店を出て，あっけなく、「じゃあ、さようならー」となりました。
やはり、これはトランプ詐欺という、家に連れ込んで、賭け事をさせ、持ち金をすべて奪う詐欺の常套手段だそうです。
みなさんもお気をつけください！

おばさん ： 白い米粒があまり混ざっていないものを選んでいるの。混ざっていると、美味しくないよ。
私 ： どれどれ？
おばさん ： これこれ。
私 ： おばさん、どれが1番美味しいですか？
おばさん ： 私が買うつもりの、これ、一個買うと、一個タダ！でもＴＯＰＳカード会員だけ。
私 ： ２個もいらないなあ。。（おばさん必死で白い米の入っていないのを２個選んでいる…）
おばさん ： （香米を指差し）これはどう？これＴＯＰＳカードで１０Ｂ引き！
私 ： わーいい香り！これにする！
おばさん ： 私他に買いものあるから、先にレジ行こう。

と言って私に付いて来てくれました。おばさんは、しっかりと、レジの表示金額を見て、１１９Ｂ、－１０Ｂ、１０９Ｂと表示されると、満面の笑顔。１０Ｂの値引きのために、私にこんなに親切にしてくれて、どうもありがとう！そうそう、バジルシード（メントメンラック）をお土産に買いたかった！店員さんに聞くと売り切れでした。仕方なく、タクシーでホテルへ帰ることに。

バジルシードが欲しい！！
途中カルフールを通りかかり、ここにバジルシードがないかなと、タクシーを降り、お米を引きずり行く事に。
まだ出来て新しいのでしょうか綺麗。ラマ4通りを挟んでロータスがあります。行ってみたかったのですが、お米を担いで行くのは辛かったので、今回はパス。この近辺、大変にぎやかです。ちょっと腹痛と吐き気がしたのですが、せっかく来たので、頑張ってカルフールのカートに荷物を積み、カートに体重をまかせて移動することに。食料品売り場についたとたん、激しい腹痛で、しゃがみこんでしまいました。店員が3人でタイ語で声をかけてきました。妊婦だと思われたかな？私は顔をあげ、お腹をさすりながら、「メントメ～ンラ～ク～…」お兄さんは、最初、聞き取れなかったようで、何？という表情をしたので、もう一度、「メントメンラ～ック…」と真っ青な顔の私。
こっちだよと案内され、見付けました。箱に入ったオレンジと抹茶の2種類の味付バジルシード。甘いのは嫌なので、「マイアオ？」と聞くと、オレンジのほうを指差しました。オレンジを5個買って帰りました。1個64Ｂ。
（帰国後すぐに飲みましたが、甘かったです）急いで支払いを済ませ、帰ろうとしたとき、ものすごい腹痛と吐き気が襲いました。急いでトイレへ！

トイレに行く途中、ゴミ箱にもどしてしまいました。それを見ていた、店員さん。私がゴミ箱の前で、しゃがみ込んでいたので心配そうにオロオロ。また吐き気を催し、ゴミ箱に嘔吐。胃の中の物がすべて出ました。
トイレに行くと、下痢。
ふらふらになってトイレから出てくると、店員さんが、カルフールの看護婦さんとマネージャーさんを呼んできてくれました。イスも持ってきてくれて、大変優しい男の子でした。看護婦さんが、アルコールを綿に含ませかぐように私に渡します。少し、すっきりしてきました。でも放心状態の私。明日帰国できるかな？お水とお薬をもらいました。１０分位して、楽になってきました。もう大丈夫。コップンカ。お礼を言って、帰ることに。まさか自分に限って、下痢と嘔吐なんて。絶対大丈夫と高をくくっていました。甘かったです。介抱してくれたカルフールの皆さん。ありがとうございました。今度行ったとき、お土産でも持ってご挨拶に行かなければ・・。

私 ： 「何とかいてありますか？」
お兄さん ： 「メ・ン・ト・メン・ラックですね。」
私 ： 「右と左とどう違うと書いてありますか？」
お兄さん ： 「書いてません。量でしょうか？」

またまた、お医者さんのお世話に・・・。
なんだか、胸のあたりが、ずっとムカムカして、下痢もまだ少しあります。明日帰国予定。心配なので、また保険会社に電話しました。相談した結果、飛行機に乗る前に先生に見てもらったほうがいいとの事で、同じ先生に往診にきてもらう手配をしてもらい、少し寝ていると、いらっしゃいました。朝の状況もご存知ですので、安心でした。「どうしましたか～」とまた、高島忠雄の声。症状を言うと、「ショック・アタリで～す。」と言われ、キン肉注射をすることに。ひぇ～！！大丈夫なの～？？大変怖かったです。吐き気止め、下痢止め、抗生物質のお薬をいただきました。Bangkok Health Serviceの先生大変お世話になりました。

■ 6日目

8時起床。すっきり目が覚めました。下痢も止まりました。どうやら無事帰れそうです。ブンタビさんが見送りに来てくれます。
朝食は、おかゆだけにし、荷物を片付けて、チェックアウト。荷物をドアマンに預け、ロビーでコックリコックリしていると、誰かに、つつかれて、驚いて目を覚ましました。
ブンタビさんが、子供みたいな笑顔で笑っていました。
相変わらず眠たそうなブンタビさん。昨日も２時ごろ寝たとか。
「今度はお客さん少ないときに来てねー。今回はどこも連れていけなくてごめんねー」ブンタビさん。いいよ、次、まとめて接待してねー。
ＴＧ６７２、１２時半発で、帰国。出国手続き、大変込み合いました。
いきあたりばったりだったけど、楽しかったです。自分なりにこれからもバンコクを探検・調査していきたいと思っています。

■ ナビコメント
さっちんさんの行きあたりばったり旅行記でした。今回はWord15ページという長編でしたので、前編後編に分けてUPいたしました。
詐欺のくだりにはちょっとヒヤヒヤしましたが、無事に帰られてよかったです。前回同様、好奇心旺盛で言葉の壁もなんのその、誰とでも仲良くなってしまうさっちんさんはさすが！という他ありません。
でも、危険をさっちするアンテナだけは常に敏感にしておいてくださいねー。編集部全員心配してますので・・・。