プーケットの基礎知識

東南アジアを代表するビーチリゾート地として有名なプーケットっていったいどんな所?旅する前に抑えておきたいプーケットの基礎知識をご紹介しちゃいましょう★

島の面積

総面積、約543km²南北に続く細長い形をした、首都バンコクから南へ約900Km離れたタイで最も広い面積を誇る島です。アンダマン海に浮かぶプーケットは、山と海の両方の大自然に囲まれ、その創大な美しさから別名「東洋の真珠」とも称されています。1933年以降、島全体はタイ国内唯一の県として成り立っています。タイ本土とは隣県であるパンガー県との間に約1km続く『サラシン橋』で繫がっており、陸路を使用すると首都バンコクまでは、約14時間で到着します。

人口

プーケットの人口は約249,446人。1800年代に錫の産地として栄えていたプーケットに、出稼ぎにやってきた福建系中国人の末裔である多くの華僑が現在もプーケットタウンを中心に多く住んでいる他、プーケットの先住人でもあるチャオレー(海の民)と呼ばれる海を拠点に生活する少数民族が、島内南部のラワイビーチ、プーケットタウンから車で10分ほどのレーム・トゥッケーと呼ばれる場所を拠点に現在も漁業を営みながら生活をしています。又、1976年のプーケット国際空港、開業以降、世界各国から観光客が訪れるのみならず、英国、アメリカ、フランス、ドイツなど欧米諸国から多くの外国人長期滞在者が年々増加しており、近年、タイを代表するコスモポリタンな都市になっています。
長期滞在者の外国人も増加中。

長期滞在者の外国人も増加中。

昔から漁業で生計をたてているチャオレー達。

昔から漁業で生計をたてているチャオレー達。

宗教

仏教徒が60%。イスラム教徒が35%ほど。キリスト教を始め他主教も布教されており異宗教信者も少数ですが存在しています。プーケット最大の町でもあるプーケットタウンでは、中華寺院、イスラム寺院、キリスト教教会が点在していますが、宗教上のトラブルもなくお互いの宗教を尊重しながら上手に共存しており、宗教の自由を身近で感じられる世界でも数少ない平和エリアです。
国宗でもある仏寺院。

国宗でもある仏寺院。

プーケットタウンに多い中華寺院。

プーケットタウンに多い中華寺院。

産業

1500年辺りから「錫」の産出が島の経済を支えていましたが、1980年代の錫の価格暴落に伴い、錫産業はほとんど壊滅的状態。それに変わり、現在まで、島の経済を支えているのが「観光事業」です。又、昔から農産地としても栄えたプーケットだけあり、古くからタイの輸出品上位に数えられる「ゴム」を始め、「カシューナッツ」、「パイナップル」などを多く栽培しています。また、世界最大のエビ輸出大国として知られているタイだけに、アンダマン海を望むプーケットでも東海岸と南海岸を中心に「養殖エビ産業」も活発です。

歴史

ヒロイン像前では、通行人も「合掌」をして通り過ぎる人が多い。

ヒロイン像前では、通行人も「合掌」をして通り過ぎる人が多い。

古くは1025年頃からはじまり、かつては、マレー語で「タンジュン・サラン」と呼ばれていたようだが、それを聞き間違えたイギリス人が「ジャンク・セイロン」と呼び、その名は当時作成された、古い地図にも文献的に残されています。現在呼ばれている「プーケット」は、マレー語の「ブッギット(丘)」から由来されたのではないかと語られています。
1500年代には、中国とインドの貿易中間地として、プーケットを交易の拠点として発達させ、ポルトガル人の文化と1800年代に錫鉱山の労働者としてやってきた中国人の文化が混ざり合い、プーケット独特の「シノポーチィギースタイル」の歴史的なコロニアル建築物を作り出しました。これらの歴史的建築物は、今でもプーケットタウンの一角「プーケットオールドタウン」で軒を並べ、おしゃれなブティック、カフェとして使用されています。又、島の歴史上では、1785年のビルマ侵攻を撃退したチャン&ムックの姉妹が有名であり、タラン町のロータリー中央に、その栄光を称える為、二人の姿がブロンズ像としてそびえ立っています。像の前には、現在もお花や供え物が絶えることはなく、今もなお人々の信仰を集めている事を物語っています。

行事

タイ人も注目するプーケット行事は2つ。1つは、毎年4月13日~15日に行われるタイ正月「ソンクラーン」。もう1つは、毎年プーケットタウンで、太陰暦の新月の9日9晩行われる「ベジタリアンフェスティバル」
ソンクラーン(毎年4月13日~15日)
古くから寺院や家庭内でお寺や家庭では手や肩などに静かに水を掛け合い祈願する行事だったようです。近年は、水鉄砲やバケツ、ホースなどで水を掛け合いタイ全体が水合戦の戦場と化する「水かけ祭り」として有名なタイ全土で行われる行事ですが、プーケットはその水掛け合いの激しさからタイでも有名なソンクラーンエリア。ただし、プーケットの水かけ合いは、毎年13日の1日限定ですのでご注意を。
刺している本人は「神」なのでまったく痛みを感じないそうです。

刺している本人は「神」なのでまったく痛みを感じないそうです。

ベジタリアンフェスティバル(太陰暦の新月の9日9晩)
1800年代に中国から錫の採掘や交易の為に出稼ぎにやってきた中国人達が始めた健康、幸福を祈る儀式であり、信者達が白い衣服をまとい、日常菜食の食事に切り替える為プーケットタウンを中心に島内全土で軒先に黄色い「齊」の旗を立てた多くのベジタリアンフード屋台が出回ります。ベジタリアンフードは、信者でなくとも気軽に購入できるので、一度試してみてください。最大の注目イベントは、期間中「神が乗り移った」マーソンと呼ばれる信者達が、神であるということを象徴する為に口などに串をさし、タウン内の中華寺院を目指して見るだけで痛いパレード。毎年、この神秘的な光景を一目見ようとタイ人のみならず、中国、シンガポールなど近隣の中華系諸国を中心に多数の観光客が訪れます。
観光客が増加する近年は、伝統的な二つの行事のだけでなく、「プーケット・キングスカップ・レガタ」を始め「ラグーナ・プーケット・トライアスロン」、「ラグーナ・プーケット・インターナショナル・マラソン」などアクティブな参加型行事も年間を通して多く催されていることでも有名です。
アジア最大の国際ヨットレース「キングスカップ」。 アジア最大の国際ヨットレース「キングスカップ」。

アジア最大の国際ヨットレース「キングスカップ」。


いかがでしたか?同じタイでも首都バンコクとは微妙に異なるタイ南部プーケット。プーケットに来た際には、ビーチやアクティビティだけにとどまらず、是非、地元カルチャーに触れてみてはいかがでしょうか?以上プーケットナビがお送りいたしました!
 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-02-01

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