辛くてすっぱい!イサーン料理

タイ東北地方の郷土料理イーサンはタイへの旅ではかかせません!

サッワディーカー、バンコクナビです!タイに住んでいるとタイ料理にも少しずつ慣れてきて新しいメニューに挑戦したいと心のどこかで思うようになります。「でも、一体何を食べたらいいんだろ~」と日本人ですので途方に暮れてしまいます。そこでタイ人の友達が教えてくれたとっておきのタイ料理、それが『イサーン料理』です!タイに詳しい人だったら一度は聞いたことのある料理ですが、
初めてタイを旅行する人は知らない人が多いかと思います。そこで今回はタイ人も大好きな『イサーン料理』についてご紹介していきます!

イサーン料理について知る

まずは『イサーン料理』という耳慣れない料理についてご説明します。「イサーン」とはタイ王国の東北地方を意味します。アハーン・イサーン=タイ東北地方の郷土料理、となるわけです。隣国ラオスの料理とも特徴が似ているようです。タイの東北地方では日常的に食される郷土料理ですが、バンコクでもよく目にし、食べられる人気の料理です。その証拠に、タイでは「イサーン」という言葉をよく聞きます。それは料理が有名であること、さらには「イサーン」出身のアイドルに俳優、女優、芸能人たちが多いことでテレビでもよく耳にするのです。タイにきたら少し耳を澄ましてみてください。「イサーン、イサーン」と話す人がきっといるでしょう。
現在も高床式の木造家がたくさんあるタイの東北地方

現在も高床式の木造家がたくさんあるタイの東北地方

道を歩いていると木になった果物に遭遇します

道を歩いていると木になった果物に遭遇します

高い建物がないために夕日が一段と大きく見え、毎日がゆっくりゆっくり過ぎていきます。

高い建物がないために夕日が一段と大きく見え、毎日がゆっくりゆっくり過ぎていきます。

辛いイサーン料理

『イサーン料理』の特徴で有名なのが・・・「激辛」ということです!もちろん辛さを調節することはできますが、基本的にすっごく辛い唐辛子を用いているためベースはすでに辛い、と想像していたほうがいいでしょう。そのほかに特徴としては、カオニャオ(=もち米)を主食にして食べ、少しのおかずでカオニャオをたくんさ食べ満腹になるように「味付けは濃く」と工夫されています。あとカオニャオといっしょに忘れてはいけないのが生野菜や茹でた野菜を添えること。味付けの濃い料理と野菜はとても愛称がよく、かかせないメニューの一つとなっています。
タイの東北地方でが一般的な主食「カオニャオ」。日本であまりもち米を食べなくてもタイでは頻繁にお目にかかります。

タイの東北地方でが一般的な主食「カオニャオ」。日本であまりもち米を食べなくてもタイでは頻繁にお目にかかります。

笹に包まれているか、もしくはこのような筒に入れられてきます。

笹に包まれているか、もしくはこのような筒に入れられてきます。


またさらにこれも特徴的ですが、タイの東北地方の土壌は作物が育ちにくく、いつも作物を収穫できる保障がありませんでした。それに加え食糧の流通事情もよくなかった昔は、発酵させるといった方法で食糧を長持ちさせる保存食を作りました。発酵させ保存する食材、料理は今なお続いていて、今やイサーンの名物となっています。


さらにさらに特徴が!初めてみるとビックリですが、食用として昆虫を蛋白源として食べます。作物の代わりに昆虫を料理の材料としてつかったのも自然の流れでしょう。タイでは現在は昆虫料理が大好きな人が多くいて、栄養が高く美味しいため専門の屋台まであるほどです。

イサーン料理の代表メニュー

ソムタム・カイケム(ソムタムに塩漬けした卵をのせた料理)

ソムタム・カイケム(ソムタムに塩漬けした卵をのせた料理)

ソムタム

まだ甘みのない青パパイヤを細く削り調味料を加え、石や木で作られた器でトクトクと音を立てて作るのが「ソムタム」ならではです。自分の好みで辛さや味も調節でき、タイの人々はそれぞれ自分のお気に入りのお店を持っているのだとか。カオニャオと呼ばれるもち米と一緒に食べるのが一般的です。さらに「ソムタム」はビタミンが豊富でカロリーも低めであるため、女性からダイエット食として好まれるのもタイでは有名なことです。

ラープ・ムー(豚肉のラープ)

ラープ・ムー(豚肉のラープ)

ラープ

肉類(豚、牛、鳥、アヒル、魚)を使用したイサーン料理を代表するメニューの一つ。挽いて炒り米を使うのも特徴的で、材料はミントや炒った唐辛子、味付けはナンプラー(魚醤)にマナオ(ライム)で調節します。辛い味付けと酸っぱいマナオの香りに肉の甘みが溶け込んで絶妙な味に仕上げます。こちらもソムタムと同様にカオニアオ(もち米)と一緒に食べるのが一般的です。

コームーヤーンの和え物

コームーヤーンの和え物

コームーヤーン

小さな子どもにも、お酒の席でつまみととして食べる人にもとても人気のあるメニューです。タイ語でコームーとは豚の喉肉、ヤーンとは炙り焼くという意味であり、まさに「豚の喉肉の炭火焼」というメニューになります。旨み十分の甘みが乗り、こりこりと歯ごたえもよく、噛めばかむほど味わいがでてくるといった感じです。甘酸っぱいソースにつけて食べるのですが、これがビールとの相性が抜群なんです。

ガイトー(揚げ鳥)ガイヤーンは炭火焼だけれどガイトーは油で揚げたもの。こちらも人気。

ガイトー(揚げ鳥)ガイヤーンは炭火焼だけれどガイトーは油で揚げたもの。こちらも人気。

イサーン料理とおすすめのガイヤーン&ガイトー
ガイヤーンはタイの焼き鳥と、ガイトー(タイでいうフライドチキン)です。タイ全土で昔から食されている人気メニューですが、イサーン料理にも絶対はずせないメニューの一つです。特に「ソムタム」とは相性がよく、「ソムタム」を注文するならガイヤーンやガイトーも一緒に注文したり、「ソムタム」があるお店は大抵ガイヤーンカガイトーも一緒に焼いていたりするのでセットで注文してしまいましょう。タイのガイヤーンは皮まで香ばしく焼かれており、辛さが強いイサーン料理の緩和的役割も果たすので必須です。

イサーン料理を食べれるお店リスト!

1.ソムタム・ヌア

日本のメディアにも取り上げられたことがあるほどの人気店!BTSサイアム駅から徒歩約3分というアクセスの良さとバリエーション豊かなメニューで特にタイの女性に人気のある「ソムタム・ヌア」は毎日列ができるほどです。最近ではその噂を聞きつけてタイ人以外にも各国からの旅行者が訪れるほどの人気ぶりで、その勢いはとどまることを知りません。イサーン料理を代表する『ソムタム』は誰もが注文をするメニューでとてもヘルシーな料理としても大人気です。「ソムタム・ヌア」ではとっても辛くて食べられないときは辛さを抑えて作ってくれます。もし辛くて食べられないときは店員さんに相談してみてください。味は確か、駅近、人気、価格もお手ごろな「ソムタム・ルア」は絶対おすすめです!

2.ヤム アンド タム

落ち着いた店内とおしゃれにイサーン料理を召し上がりたい方は「ヤム アンド タム」へどうぞ。メニューのバリエーションも豊富で量もちょうどよく、何よりお洒落な空気が人気のようです。屋台で食べるのが特に美味しいとされるイサーン料理ではありますが、「ヤム アンド タム」ではイサーン料理の味を落とすことなく味わうことができます。また店内の装飾もとてもおしゃれで出される料理を盛り付けする食器もとても工夫されています。屋台が苦手で涼しい場所でゆっくり食事がしたいという方におススメするお店です。

3.ノース イースト・タイ イサーン・レストラン

ローカルな香りが漂うイサーン料理の人気店です。会社帰りに立ち寄るサラリーマンやグループで食事くる人たちで平日の夜、週末ともに大繁盛店です。まだ旅行者には知られていないお店ではありますが、近辺で働く人々にとってはとても有名なお店です。飾らない店の雰囲気と慣れた味付けのイサーン料理がビールのお供にはかかせないといった様子です。MRTシーロム駅、MRTルンピニ駅からも徒歩圏内です。地元色抜群の人気店を一度覗いてみてください!

お店ではないけどタイ人のおすすめ

イサーン料理の代表メニューである「ソムタム」を食べたいなら・・・、ということでタイ人の友人が教えてくれたお店があります。いつも同じところにあるわけでもなく、同じ人が作っているわけでもないのですが、歩道や市場にでている屋台で食べるのが「ソムタム」を食べるのには一番美味しいとのこと。旅行者にとっては屋台で食べることはタイ語も分からないのでドキドキしてしまうことですが、美味しい「ソムタム」を食べるにはトライしてみるといいでしょう。辛くしないときは「マイ・ペッ(ト)」といえば何とか気づいてくれるはずです。屋台のほかにも籠に材料を入れていろいろな所でお店を開く「ソムタム」専門店もあります。こちらは出会うこともレアで、屋台よりもさらに美味しいとタイ人は口を揃えていました。一口に「ソムタム」といってもタイの人々にとっては奥深く、こだわりのある食べ物であることがわかります。
目の前で作ってくるので辛さの調節も一緒にできます

目の前で作ってくるので辛さの調節も一緒にできます

袋に入っているのがラープなどのイサーン料理

袋に入っているのがラープなどのイサーン料理



いかかでしたか?今ではイサーン料理はタイ全土で食べることのできるポピュラー料理となっていますが、それほどタイの人々の食生活になくてはならない存在なのです。みなさんもほんの一部のタイ料理だけでなく、さらに進んだイサーン料理にまで挑戦してみてはいかがでしょうか。さらにタイが好きになるきっかけにもなることでしょう。
関連タグ:イサーン料理

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-08-18

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