タイで「早起きは三文の得」を味わう!
サワッディーカー、バンコクナビです!突然ですがみなさん、海外旅行中は早起きタイプですか?それでもゆっくり寝坊タイプですか?タイの朝は日が上がってから、早ければ日が上がる前から始まっています。そして、1日の活力を満たすための「朝ごはん」、これがバンコクの路上に溢れています。せっかく訪れたタイ・バンコク旅行ですので旅行中の1日だけでも早起きして、「バンコクの朝ごはん」を味わってみてはいかがでしょうか?今回は、タイの朝についてや、タイ人のサラリーマン、学生、専業主婦、高齢者などに聞いた毎日の朝ごはん、さらにはタイ人がおすすめする朝ごはんベスト3をご紹介していきます!
朝のバンコクは何時から?
平日は朝7時半~9時過ぎまで道路が渋滞します
バンコクの朝は日本と同じく日が出てからが賑やかになります。実際にはまだ薄暗い頃から家を出ている人もいるようですが、多くの人が会社に行ったり、学校に向けて出発するのは日が出てからのようです。BTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)などの公共機関も午前6時頃から運行し始めるので、その時間に合わせて多くの人が準備を始めるようです。ちなみに会社勤めの人は大体が8時半~9時出勤のようです。
朝の始まりは托鉢から?
また、仏教国らしく、朝の習慣として「托鉢」というお供え事が毎朝タイ全土で行われています。これは、朝、まだ朝日がでていない薄暗い時間から食事の準備を行い、1日で一番最初に出来た食事を家の前まで廻ってくる僧侶にお供えをします。托鉢を行っている人はかなり早い時間から1日が始まっています。
朝ごはんはどうしてるの?
日が差し始めてからがバンコクの朝、というのが一般的ですが、それではタイの人々は実際に毎日「朝ごはん」をどうしてるのでしょうか?日本とはちょっと違ったタイらしい朝ごはん&朝の様子が伺えますよ。
会社への通勤途中に朝ごはんを買う人が多いようです
1、サラリーマンやOLは自分の家から持参するか屋台で朝ごはんを買う
タイのサラリーマンやOLは基本、「自分の家から持参」か「屋台で買う」という人が多いようです。日本のイメージですと、家で食事を終えてくるか、コンビニのおにぎりで軽く済ます、という人が多いのではないでしょうか。タイ人は家で食事をしてくる、という人より圧倒的に持参、もしくは屋台で買った朝ごはんを『オフィス内』で食べるというのです。OLは特に毎朝それぞれ持ち合った朝ごはんを分け合ったり、一緒におしゃべりしながら食べる、といったことが多いようです。
朝も早いので学生は家で朝食を済ませるようです
2、学生は基本家で食事を済ませる(大学生はその日によって異なる?)
タイではまだ小学生くらいの子どもでも毎日お小遣いを少しもらって、屋台でジュースや軽食を食べたりするようなのですが、朝はさすがに『家で食べる』という学生が多いようです。学校に行ったらすぐさま1時間目の授業が始まるので、朝ごはんを学校で食べている時間はないようです。ちなみに、高校生までの学生たちよりも自分で時間を組み立てられるようになる大学生は、家で食べたり、学生寮で食べたり、屋台で軽く済ませたりと、その日によってまちまちのようです。
タイ人がおすすめするタイの朝ごはん ベスト3
とろっとろのジョークは口の中で溶けていきます
1位 ジョークタイ人に「朝ごはん」を聞いてみると『ジョーク』と答える人が大半でした!「ジョーク」というのはタイでいう「お粥」ですが、日本でいうお粥とはちょっと違い、粉々につぶしたお米をじっくり煮て作るお粥です。日本のお粥と煮ているのは「カオトム」という名前のタイのもう一つのお粥です。こちらもタイの朝ごはんとして人気があります。どうして、「ジョーク」がおすすめするタイの朝ごはん1位になったのか?をタイ人に聞いてみてると、「お腹にやさしい」「お腹が空いてなくても食べられる」「昔から朝ごはんはジョークだから」という答えでした。そんなにタイ人がおすすめするジョークですから、タイ旅行中にぜひ1度は食べてみたいものですいよね!!
香りがとってもいいタイのムーピン
2位 カオニャオ ムーピン
「とにかくすぐ食べれる」、「腹持ちがいい」、「屋台から漂う香りが食欲をそそる」という理由で、特に男性からの支持が扱った『カオニャオ ムーピン』!「カオニャオ」は日本語で「もち米」、「ムーピン」は「豚の炭火焼」です。朝のバンコクでよく見かける屋台の一つなのですが、とっても人気があります。朝に限らず夜までずっと人気の「カオニャオ ムーピン」ですが、特に朝はすぐに食べられる、さらには昼食までの腹持ちが良い、ということでかなり人気があります。オフィスに到着するまでの間、歩道に漂うムーピンの香りは、お腹が空いた空きっ腹には溜まりません。朝のバンコクを歩いていて目についたらぜひ食べてみてください!
オートーコー市場にある「ムーヤーン ジャオ ガオ」
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ふんわり、そしてタレの美味しいムーピンが大人気です!
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タイにもお惣菜屋さんがたくさんあります
3位 カオラート ゲーン『カオラート ゲーン』とは、日本でいう「お惣菜屋」のことです。タイでもお惣菜は出来合いの料理をすぐに買って食べることが出来ることでとても人気があります。タイのカレーや野菜炒め、肉料理など、ご飯と合うタイのお惣菜が沢山並んでいます。1~2種類の惣菜を買っていって、オフィスで同僚と一緒に食べるOLが多いようです。事前に袋に入っていたり、自分用のマイ弁当に詰めてもらうこともできます。毎日違ったメニューの朝ごはんを楽しめるということも人気である理由の一つのようです。
路上の至る所に点在するタイのドリンク屋台
<おまけ> カフェボーラーン朝の路上を歩いていると、コーヒーの香りがふわ~りと漂う『カフェボーラン』の屋台に出会うことでしょう。「カフェボーラン」は食べ物ではなく、飲み物を出している屋台であり、コーヒーをはじめタイのミルクティーや抹茶ミルク、チョコレートミルクなど多様なメニューを揃えています。「カフェボーラン」で出てくるコーヒーなどの飲み物は、どれもかなり甘~く、砂糖なしで慣れている人には最初かなり抵抗があるでしょう。しかし、その甘さに慣れてくると、モヤモヤして頭が回らない状態がすっきりし始め、時期にその甘さの虜になってしまいます。
朝ごはんの平均予算は?
ほぼ毎日食べるだけあって、朝ごはんにはそれ程お金をかけないようです。
平日はほぼ毎朝食べるであろう「朝ごはん」、出来るだけ安く安く収めたいですよね。そこで、タイ人に聞いた朝ごはんにかける予算の平均がこちら『40バーツ』でした!40バーツ以上にならないのがベストですし、万が一高くなったとしても50バーツ以下で済ませたい、とのことでした。屋台のお惣菜やコンビニの軽食などであれば、飲み物を買ってちょうど40バーツちょうどか、少し過ぎるくらいでしょう。
タイ人に質問です!「朝ごはんはどうしてますか?」
とにかく早く買えて、早く食べられる物を選ぶサラリーマン。
「屋台やコンビニで簡単に食べられる朝ごはんを買う」/サラリーマン編(20代)
(例)カオニアオ ムーピン、お母さん作るお弁当、パン&コーヒーなど
サラリーマンでも既婚者と未婚者では違ってくるようで、未婚者はやはり軽く済ませたり、屋台で食べたり。反対に既婚者は奥様が作ってくれた朝ごはんを家で食べてくる、ということが多いようです。また、これも多かった回答なのですが「食べない」という人も多くいました。朝起きて遅刻気味であったときはなお更、朝ごはんは食べれず昼食まで我慢するそうです。
女性はお惣菜で買った朝ごはんを同僚と一緒に食べる人が多いようです
「近くのお惣菜屋で買って会社の子たちと食べる」/OL編(20代女性)
(例)お惣菜、自分で作るお弁当、サンドウィッチなど
男性に比べると女性は「食べない」という人はあまりいませんでした。朝ごはんを食べる時間を考慮して毎朝準備をしているようで、こちらもまた男性と同じく既婚者、未婚者で回答が異なりました。既婚者であれば旦那さんや子どもの為に毎日朝ごはんを自分で作るそうですし、未婚者であれば家の近くや会社の近くのお惣菜屋さんで買って、会社の同僚たちと一緒に食べる、という人が多くいました。ちなみに女子は空の「マイ弁当」をお惣菜屋に持っていき、朝食べれきれなかったら昼に食べる、という節約女子もいました。
学生は断然、家で朝ごはんを済ませる人が多いようです。
「家でお母さんが用意してくれた朝ごはんを食べる」/学生編
(例)ジョーク、カオトム、パン、コーンフレークなど
学校で朝ごはんを食べている時間がないので、朝ごはんは家で食べてくる、といった学生が多いようです。お母さんが準備してくる朝ごはんとしては、ジョーク、カオトム、パン、目玉焼き、サンドウィッチなどで、時間のないときには牛乳とコーンフレークだけ、という時もあるようです。家で食べてくる、という人が多いのは高校生までで、大学生になると学生寮や学校内の食堂、もしくは屋台で買って食べる、といった自由な朝を過ごす学生が増えるようです。
人によっては家や優雅な朝を過ごす人もいるようです
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タイ料理だけでなく、洋食の朝ごはんも多いようです。
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いかがでしたか? バンコクには朝ごはんで人気のあるスポットなどが沢山あります。しかし、それらの有名な場所だけでなく、外に一歩出たら至る所で朝ごはん屋台を見つけることができる、そこがバンコクの朝ごはんの最大の強みです。ホテルでの朝食もいいですが、一度屋外に出てみて、タイ人と同じような朝ごはんを味わってみるのも素敵ですよ。以上、バンコクナビでした!!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-03-21