ベジタリアンフェスティバル2008レポ 【後編】

信者の体から神様が抜ける瞬間を激写!フェスティバル中盤から最終まで食いしん坊が気になる菜食メニューも交えて大放出!!!

サワディーカー。プーケットナビです。前回の「ベジタリアンフェスティバル2008レポ【前編】に引き続きフェスティバル中盤から最終日までの後半、そして「プーケットの菜食主義っていったいどんな物を食べているの?」ということで食いしん坊にはたまらないベジタリアンメニュー、ナビだけの独占スクープの数々も含めて丸ごとドーンとご紹介しちゃいます。

◎パレード後半

■10月5日(チュイ・トゥイ寺院)
プーケットタウンのど真ん中にある一番大きな中華寺院。チュイ・トゥイ寺院。タウンにある有名シティホテル「メトロポール ホテル」前を通り過ぎました。
一見、よだれかけのような中華風コスチュームを着たマーソンは神の化身。リンゴ、パイナップル、みかん、キャンディーなどのお捧げ物をテーブルの上に沢山並べます。お捧げ物を手にしたマーソンは口へ入れずに信者へそのまま手渡しします。マーソンから果物や手首に付けるお守り「サイヤン」を受け取り、身につけたり食べたりすると「グッドラック」なのだそうで、マーソンの周囲を囲む信者の手が四方八方から伸び「幸福」を求めての争奪戦。実際は手や旗をかざしてもらうだけでも「ご利益」はあるそうですが、やっぱり食べられたり、身につけられる「物」を頂く方が信憑性ありそうですよね。遠目で見ると「有名人にサイン&握手をねだるファン」そのままです。
今回のフェスティバルでは女性のマーソンも結構いらっしゃいました。が、くし刺しなどの過激な行動はほぼ起こさずに、ひらりとしたプリンセス風中華ドレスを着てある意味コスプレ状態(?)です。
ちびっこ「マーソン」発見!ギラリと鋭い目線は全然子供っぽくない!!やっぱり神様が舞い降りているのでしょうか?

■10月6日(カトゥー寺院)
ベジタリアンフェスティバルの発端のお寺でもあるカトゥー寺院からもパレードがありました。

■10月7日
最終日の夜。神様をスパヒン寺院までお見送りする日です。街の中は爆竹の音が至る所で鳴り響き「戦争」もしくは「超過激派グループの大集会」状態。ここまでくると「耳栓」は必要品ではなく、必需品です。ところで、神様は「海からやってくる。」という言い伝えがあるらしくスパヒン寺院の後方にある海へお寺のスタッフのみが最後のお見送りをするそうです。この場面は、非公開なので残念ながら写真ではご紹介できませんが「ベジタリアン・ウォー」の熱く、激しい様子を写真で存分に味わって下さい。
フェスティバルは深夜02:00頃終了。時計の針が真夜中を過ぎると「お肉解禁」になるそうで、街の中には「ガイトート(タイ風フライドチキン)」や「ムーピン(豚肉の串焼き)」などの屋台が溢れ「肉類」に飢えていた元(?)信者達は勢いよくかぶりついていました。9日ぶりのお肉の味はさぞかし美味だったことでしょう。

■10月8日
祭りが終わり一夜明けた中国寺院。各寺院で神様へのウェルカムシグナル「」を降ろします。これで一通りベジタリアンフェスティバルが終了したことになります。

ベストショット!!

神様が体内へ舞い降りるといわれている「マーソン。見た目では、ハイテンションを通り越したトランス状態に陥ってしまっている怪しい人にしか見えないのですが、今回ナビは気になる「マーソン」の秘密を激写することに成功!

その1:「マーソン(神が宿る信者)」の頬の串を抜く儀式

見るからに痛そうですが、うそか、本当か本人は痛くないと語っていました。

締めは本堂にてお線香の灰を傷口に塗りたくって終了らしいのですが、この場面は取材禁止だったので実際のところは謎にベールに包まれたままです。

その2:「マーソン」から神様が抜けていく瞬間

ブルブルと体を小刻みに震えさせたかとおもったら、突然、気を失ったマーソン。スタッフに名前を呼ばれながら揺さぶられたり、頬を叩かれたりして目覚めた時点で神様はすでに体内から抜けてしまっています。マーソンのみなさんが口をそろえて言うのは「今まで私何していました?」要するに自分の今までして来た奇妙な行動を全く覚えていないそうです。スピリチュアルな世界としか言いようありません。

その他の苦行

フェスティバル期間中、「マーソン」が刃のはしごの上り下など各寺院で痛々しいさまざまな苦行を行います。有名所はメラメラと燃えさかる石炭の上を素足で渡る火渡り。意外に長時間行われているイメージがありましたが実際の所要時間は10分から15分程度で終了してしまいました。

ギンジェー(菜食)メニュー

【屋台】
プーケットタウンではベジタリアン期間中はローカル人が普通利用する食堂でも完璧なベジタリアンメニューを出すところが多いですがタウン内の幾つかのソイ(路地)ではベジタリアンメニューのみを販売する屋台街に大変身。ナビもギンジェー(菜食)屋台ロードをぶらりと歩いてみました。
麺類にもお肉は一切ナシ。一番人気ヌードルは腐乳を入れてスープをピンク色に染めたエンターフォー。
焼きモチのようなお菓子は皮に包む所から実践販売。1個10バーツで人気のお菓子のようでした。
野菜入りの春巻きや厚揚げは小腹がすいた時のスナックに最適!
毎日の食卓に欠かせないお魚類は大豆パウダーで作られているそうです。気になるお味は「ほぼ魚・・・。」だそうです。
揚げパン(パートンコー)、中華漫の皮を揚げたサラパオトート、揚げドーナツ(カノム・ファロー)。揚げ物が多いのもギンジェー(菜食)メニューならでは。
「菜食」と言うとヘルシーなイメージが頭に浮かびますが、参加者はこの期間中、肉類を食べられない反動から食べ物を頻繁に口にする事が多くなり、ギンジェーの期間は太ってしまうことが多いのが本当の所だそうです。

【各寺院内】
お布施を払えばフェスティバル期間中、朝、昼、晩と一日3食の菜食メニューを無料でゲットすることもができます。(ただしお布施を支払った1寺院のみ。)驚くことに家族全員分の食事をいただくことが可能だそうです。お布施の相場は一般的に400バーツ~。なんと、お弁当箱を持参すればお持ち帰りも出来ちゃいます。

いかがでしたか?かなりエキセントリックな雰囲気満点のフェスティバル。ご利益にあやかりつつ、伝統的文化も体験できちゃうベジタリアンフェスティバルに皆さんも機会があったら参加して身を清めてみませんか?以上プーケットナビがお送りいたしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-10-29

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